Ela e Carioca / Joao Gilberto 

osamuswing2005-11-21



1957年のブラジル。新しい音楽を求めていた若者達の前に彗星のごとく現れたのが彼だったそうです。
独特のささやくような歌唱法と不思議なリズムを紡ぎ出すギター(ヴィオラォン)奏法。
それはもう本当に希望に満ちた”新しい音楽”だったそうです。


1964年に歴史に残る大ヒット作「ゲッツ/ジルベルト」を発表し、ボサ・ノヴァも全世界に広まっていくわけです。
当然ジョアンもここで荒稼ぎするか?と思いきや
英語で歌うことやスタイルを崩す事を嫌った完璧主義者の彼は何故かメキシコにわたってしまうわけです。
そこで作ったアルバムが本作です。商業的な狙いは全く見られず ただ素朴でかぼそい歌とヴィオラォンが聴けます。
素朴さが素敵すぎて何故だか時々目頭が熱くなります。お奨め盤ですよ。

「En Mexico」という同内容のCDも出ています。